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要素その5_熱を貯める、貯金箱を作りましょう。
あなたは貯金が得意ですか?
お金が貯まる体質・習慣を持つ人は、自然に貯蓄が増え、逆にもともと浪費癖のある人は、いくら頑張ってもお金は貯まらない。
家もこれと同じです。
お金を「熱」に置き換えて説明していきます。
高断熱・高気密で夏も冬も気温を一定に保つ工夫をしたら、
あとは家の中に熱を貯める仕組みを作れば良いのです。
「家の中に熱を貯める?」
あまり聞いたことがなく、イメージしにくいかもしれません。
例えば、「蔵」。
あなたが白壁の蔵の中に入ったことがあれば、お分かり頂けるかと思います。
外気温が40℃近くある猛暑日でも、蔵の中は「ひんやり」としています。
その蔵の原理を応用します。
夏場は夜間の冷えた空気を、冬場はその逆で日中に太陽から得た熱を、家の中に蓄えておけば年中室温を一定に保つことが出来ます。
「熱の貯金箱」を機能させる重要な働きを担うのが家の内側部分、壁・床・天井などの建材です。
熱をより多く貯めておけるような素材を使用すれば、エアコンを使わなくても蔵のように快適な空間を作ることが出来るのです。
ただし、条件として断熱性能が低くて、熱が漏れてしまう家では熱を蓄えることはほぼ不可能です。
「浪費癖」のある人がお金を貯められないのと同じ。
まずは建物の「浪費癖」を抑えることを抜きにして「熱の貯金箱」を語ることは出来ません。
建物全体の断熱性能を高めることが不可欠なのです。