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魔法瓶のような家
家に器としての性能を持たせ、光と風をデザインする断面計画
圧倒的な気密性と断熱性を持たせた器づくりと光や風の道をデザインすることで住まいの性能は飛躍的に向上します。
冬は日射が部屋を温め、夏季は庇や外付けブラインドが日射を遮り、また窓や壁、そして屋根までもが熱を通しにくいことで、春や秋の通風も活かすことができす。
家を器と捉え、その器に高い性能を持たせる考え方は、これまでの日本の家づくりにはあまりない考え方でした。
まずは家そのもののポテンシャルを上げるというドイツ流の設計での家づくりは、住む人の心と身体に負担が無いだけでなく、環境にも優しいゆとりのある暮らしになります。
断面計画実現のために、乗り越えねばならない課題
少し想像してみましょう。
どこかの住宅会社と契約を終え、家づくりが始まったとします。
営業さんの人柄は良く、設計士さんやコーディネーターさんの提案にも納得。
そしてあなたは、「良い職人さんでお願いしたい」と望むはずです。
住宅の品質は職人さんの腕次第で決まると言っても過言ではありません。
私たちが考える完璧な器づくりは、わずかな隙間さえあってはならない大変な精度が要求されます。
そんな家だからこそ尚更、「誰が建てるのか」に拘ります。
良い職人さんの確保がとても難しいという現実
例えば、
低燃費住宅に使用されている窓はドイツ製のトリプルガラス樹脂サッシです。
これがとんでもなく重いのです。
この職人泣かせの窓は屋根や床の工事の前にクレーンで所定の位置に配られるほど。
これまで日本で建てられてきた「施工性重視の家」に慣れてしまっている職人さんでは、ドイツから学んだ家づくりを完成させられません。
「職人泣かせの家」を受け入れていただける地域の工務店さんと腕の良い頑固な職人さん達が低燃費住宅の家づくりを支えています。
スイッチをつければ必ず電気はつき、蛇口をひねれば必ず水が出る。
私たちはエネルギーには限りがあることを意識することなく、右肩上がりに電力を浪費し続けてきました。
そんな無責任な意識を東日本大震災は大きく変えました。
原子力発電という超高効率創エネ装置への過剰な信頼と依存により、建物の省エネ性能を高めてこなかったことを私たちは大いに反省する必要があるのではないでしょうか。
最もエコなのはエネルギーを使わないこと。
これまでのように高効率機械で自然を抑え込むのではなく、
できる限り自然に逆らわず、自然の力を活かし、消費するエネルギーを節約することがこれからの低炭素社会には求められます。
それこそがこれからの家づくりのスタンダードとなります。
低燃費住宅は電力にできるだけ依存せずに、自然のエネルギーを最大限活用することで「夏は木陰で涼み、冬は陽だまりで暖まる」エコな暮らしを実現します。
低燃費住宅の床面積当たりに必要な冷暖房エネルギーは43.7kWh/ ㎡。
日本における一般的な建築物で150kWh/ ㎡、国内最高4 等級で120kWh/ ㎡とされておりますので、国内最高等級と比較して約3 倍。
一般的な戸建と比較すると、暖房エネルギーを85%、冷房エネルギーを44%も削減することができます。
低燃費住宅の建物の省エネ技術は日本では最高レベル。
環境先進国のEU基準でも、高性能とされるレベルの住宅であることが証明されました。